九州山地の懐深く、吐ノ瀬、窓の瀬、あららぎの瀬など、五つの瀬があることに由来する清流・五ヶ瀬川の水が、今も神話の時代と変わらない澄みきった輝きを放っています。
山女魚が泳ぐ姿も見える畔で、日本で初めての本格そば焼酎は産声をあげました。
国見ヶ丘から五ヶ瀬方面に広がる雲海は、いまにも神様の声が聞こえてきそうな絶景。
その美しさにあやかって、生まれたばかりの本格そば焼酎が「雲海」と名付けられました。
4億3千万年前の地層がある祇園山に降った雨が、蔵の近くの瀬から岩清水となって湧き出ています。
この天の恵みともいえる水が、本格焼酎づくりに重要な役割を果たします。
軟水、弱アルカリ性、不純物はほとんどなく、仕込みにも割り水にも、この岩清水を使っています。
高冷地で水にも恵まれた五ヶ瀬の風土は、本格焼酎造りに最適な環境です。
一年を通して気温が低いので、もろみがゆっくり時間をかけて発酵します。
けっして急ぐことなく、通常の本格焼酎造りよりも手間ひまかけて…。
だから、酵母が繊細な旨みをつくってくれるのです。
本格そば焼酎には、固有の魅力があります。まず、一口ふくむと、清らかさを感じます。
俗に言う「さっぱり」とはひと味違う味わいです。
淡泊なのではなく、ほのかな甘みが深さのある飲み心地を描いていく感じ。
ロックで爽快に香り立ち、お湯割りでゆっくりと旨さが染みいるおいしさです。
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